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元伊勢 皇大神社と三社

京都府福知山市に鎮座する「元伊勢三社」と呼ばれる神社に行ってきました。
「元伊勢三社」とは、元伊勢でもある外宮の「豊受大神社」、内宮の「皇大神社」、そして天岩戸神社の総称です。

元伊勢ってなに?


元伊勢と言われる場所はいくつかあって、どれも気の良い、そして強い場所とされていますね。
元伊勢と言うだけでブランド権を得たぞ、みたいになっていますが、そもそも「元伊勢ってなに?」から調べてみました。
今回はちょっと真面目な神社探索記です。


一般的な説明だと・・・
「元伊勢(もといせ)は、三重県伊勢市に鎮座する伊勢神宮(皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮))が、現在地へ遷る以前に一時的にせよ、祀られたという伝承を持つ神社の場所」ということです。

ふーん・・・

じゃ、「何で天照大神様は伊勢に移ることになったんだ?」については、神話では詳しく触れていないので調べました。

説明によると・・・
「伊勢神宮内宮の祭神・天照大御神は皇祖神であり、第10代崇神天皇の時代までは天皇と「同床共殿」であったと伝えられる。
すなわちそれまでは皇居内に祀られていたが、その状態を畏怖した同天皇が皇女・豊鋤入姫命にその神霊を託して「磯堅城の神籬」を立てた。
更に理想的な鎮座地を求めて各地を転々とし、皇女・倭姫命がこれを引き継いで、およそ90年をかけて現在地に遷座したとされる。
ということです。


「90年をかけて現在地に遷座したとされる」とありますから、かなりいろんな候補地を選ばれていたのですね。


それよりも、なんで崇神天皇は「その状態を畏怖した」んでしょうか?
きちんと素人にもわかるように説明してほしいものです。


そしてわかりました。

つまり、第10代崇神天皇のときに、日本中で疫病が大流行したそうです。
なんと人口の半分が死ぬという大惨事。
まぁ、当時の医療体制は無いに等しかったのでしょうからそうなっても仕方なかったのでしょうね・・・
もしかしたら疫病だけでなく干ばつなどの気候変動も同時に発生したのかもしれません。

災厄は翌年になっても治まらずに、時の崇神天皇はあることに思い当たりました。


「私と一緒の宮殿に、アマテラスと大和の地主神(ヤマトノオホクニタマ)の2神が祀られているのが原因ではないだろうか」と。


当初、一緒に祀られていたこの2人の神様は、王朝が調べたところ「実は相性が悪かった」と判断され、このままでは力の強いアマテラスの祟りが続くのではないかと懸念されたわけです。


そこで新たな神宮を作るため皇族の巫女に「清浄な土地」を探させて、90年かけて伊勢にたどり着いたというのですね。

このとき天照の大神は、次のように語ったとされます。


「この神風の吹く伊勢の国は、すなわち常世(現世以外の世界)からの波が打ち寄せる国である。辺境の『うまし国』。ここにわたしはいたい」と・・・。
すでに亡くなっている天照の大神の言葉を誰が聞いたのでしょうか・・・

まぁ、これは言い伝えの話でありますからね・・・。

とにかくこれで元伊勢の意味は分かってすっきりしました。

皇大神社と天岩戸神社

皇大神社は、正式には「元伊勢内宮皇大神社」という名称で、皇室のご先祖さまに当たる「天照皇大神」(あまてらすすめおおかみ)をお祭りしています。

車で行かれるときは注意が必要です。
神社の駐車場に行くまでの道が細いのなんの・・・
ランドクルーザー級の車だとかなりしんどいです。
あと、「元伊勢」という言葉から勝手に伊勢神宮の賑わいを想像していたらショックを受けます。
何もありませんから・・・
お店やお土産物は「何もない」という意味です。
もちろん癒しのエネルギへーは十二分にいただけます。


崇神天皇の時代に、この地に天照大神の最初の遷座が行われたといわれます。
今は伊勢神宮にある天照大神の御神体を、大和から伊勢に移す際に一時お祀りした、ということですね。
資料によると紀元前59年とか。
天照大神が伊勢の方に移ってからは元伊勢と呼ばれるようになったようです。


始めに書いたように、「元伊勢内宮皇大神社」、「元伊勢外宮豊受大神社」、「天岩戸神社」の元伊勢三社が鎮座していますから、この三社を総称して「元伊勢三社」と言うわけです。

興味深いのは、ここの黒木の鳥居は杉でできており、最も古い鳥居の形だそうです。
日本ではこの内宮、あとで紹介する外宮、他1社の3つしかないらしいですからとても価値のあるものなのですね。(上の写真)

皇大神社へ行ったら必ず天岩戸神社にも行ってください。
15分くらいは歩きます。

見どころの一つ・・・天岩戸神社へ行く途中に、内宮のご神体でもある日室ヶ嶽の遥拝所があります。

ここから見る日室ヶ山がとてもいい感じです。
撮影スポットですね。

ここは「一願さん」と呼ばれていて、ここでお願いをすると一つだけ叶えてくれるといわれています。

まぁ、そもそも神社や山のご神体に対しては「お願い」というより日々の感謝をささげるというのが良いと思うのですけど。


天岩戸神社は、写真のように岩の上に立っていますから、太いチェーンを伝って登っていきます。見た目ほど危険ではありませんから大丈夫ですよ。

お参りするときだけ気を付けたほうがいいですね。足場は不安定です。

豊受大神宮


下宮にあたる豊受大神宮ですが、伊勢神宮で奉祀されている豊受大神は、もともとがこの丹波の神様だったのです。

資料「伊勢神宮外宮の社伝(『止由気宮儀式帳』)」によりますと、雄略天皇の夢枕に天照大神が現れ、「自分一人では食事が安らかにできないので、丹波国の比治の真奈井(ひじのまない)にいる御饌の神、等由気太神(とゆけおおかみ)を近くに呼び寄せなさい」と言われたので、外宮に祀るようになったとされている」
とあります。
つまり、元々は丹波の神だったのですね。

『古事記』では、豊受大神は豊宇気毘売神(トヨウケビメ)と呼ばれ、日本神話に登場する神様です。


「元伊勢三社」は、どれもほとんど人の居ない静かな場所です。
派手さはありませんので、楽しむという雰囲気ではありません。
考え事をしたり、自分自身の事を振り返っったり、または何か決断しなければならないことをじっくりと健闘するには、誰も邪魔されずにいい場所だと思います。
でも、雨の日は避けた方がいいですね。
せっかくの岩戸神社の参拝でけがをする恐れがありますから。

天岩戸神社の下でこんな写真が取れました。
家内は上機嫌でした。僕の写真の腕のおかげだと思います。(^^)/

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    コメント

    • コメント (2)

    • トラックバックは利用できません。

      • inori
      • 2020年 5月 23日 4:11pm

      コメントありがとうございます。
      オーラが現れているようで綺麗でしょ?(笑)
      ここは人が少なくとても自由に散策&お参りが出来ますよ。

      • 松浦 直美
      • 2020年 5月 08日 9:23am

      なんと!素敵な写真なんでしょう

      もちろん!オーナーの腕もですが(笑)

      ママのパワーが!
      スッゴく感じ

      待ち受けに!しちゃおーかと\(^-^)/

      また、お逢いできる日をたのしみにしてまぁーす

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