INORI広場 Blog

神様の素顔(後編)


前回の続きです
Tさんの神様との会話は、ほんと、ごく普通の知り合いか?と思われるような感じです。神々しいものでもなければ、ひれ伏して教えを乞うものでもありません。


神様とお話できる他の方々が良く言われることに、「神様の中にも階級があるのですよ」というのは本当だと思います。
Tさんの見る神様は、ほとんどが親しみやすい庶民的神様のようですね。

エピソード


京都の松尾大社の近くにある月読(つきよみ)神社に行かれた時のこと。

※月読尊(つきよみのみこと)(壱岐の月神)が祭られています。社伝によると、月読尊は、海人族が奉斎する海の干満を支配する月の神とされているとのことです。
神功皇后が安産のために使用したと伝わる「日延石」や、絡み合う「結びの木」など、縁結び・子授け・安産といった、女性の幸せ・家族の喜びを叶えてくれるパワースポット的存在の神社です。

立派な鳥居をくぐり、神門を通って境内に入っていくと、本殿の前に舞殿(まいどの)があります。
大きな神社には必ず用意されているステージのような場所です。

そこに白い着物を着た女性が腰かけていたのです。
この方が月読尊(つきよみのみこと)でしょうか・・・月読尊そのものが男性なのか女性なのか不明なのでよくわかりません。

近づいてゆくとにっこりと笑ってこう言われたのです。
「まあ、こっちに入っといで。気は心やから」
入っといで、と言われても舞殿に勝手に入るわけにはいきません。
Tさんは深々とお辞儀をしてその場を立ち去って行かれたようです。
この神様も話相手がほしかったのでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・
神社にはたいていお稲荷様が祭られています。
Tさんはある日、お稲荷様にスーパーで買った、ポリパックに入った天ぷらを供えたそうです。
蓋は開けずに、すぐに処分できるように輪ゴムも付けたままにして。
すると、お狐さんが表れてポリパックに口を寄せてきたのです。
唖然として見ているTさん・・・

すると
お狐さん「ちょっと、フタ開けてくれる?食べられへんのやけど。」
Tさん「で・・でも、食べ物をそのままにすると事務所の方に叱られるから・・」
お狐さん「大丈夫やて」
Tさん「は・・はぁ・・」と言って輪ゴムを外してフタを開けました。
お狐さん「あの、もう少し食べやすいように傾けてくれるかなぁ」

お供えにもきちんと口をつけていただいているんだな、とこの会話から分かりました。(^^♪

・・・・・・・・・・・・・・・
奈良の有名な三輪神社、正式名称は「大神神社」と言います。
ご祭神は国造りの神様で大物主大神(おおものぬしのおおかみ)。

ご祭神がお山に鎮まるために、大神神社は古来本殿を設けずに直接に三輪山に祈りを捧げるという、神社の社殿が成立する以前の原初の神祀りの様を今に伝えており、その祭祀の姿ゆえに我が国最古の神社と呼ばれています。


Tさんは、三輪山に登り参った頂上で、ふと見ると、大きな石の周りに6人の神様が集まっているのが見えたのです。
皆さん割と小柄だったといいます。

「何をされておられるのですか?」
と聞くと、神様の一人が「これからの大和の行く末を相談しておるのよ」とお答えになられたといいます。
この神様たちは、ごく正論の受け答えでしたね。(#^^#)

お参りの心構えが変わりませんか


このほかまだまだお話はありますが、僕的に一つだけ突っ込みたいことがありました。

Tさんが神様とあいさつ程度の会話で終わっているのが不思議なのです。せっかく「神様と喋れる」のだから、なぜこの際いろんなことを聞き出さないのでしょうか。
個人的なことでなくとも、日本の本当の歴史やこれからの災害や地震の予知などなど・・・
でもTさんは全くそのような気がありません。

さて、たぶん神様もそのようなTさんだから自分たちの姿が見える人として許されているのかもしれません。能力が与えられたといってもよいでしょう。
Tさんのような人は、まだまだ日本にたくさんいると思いますよ。
でも、「神様から聞いた本当の日本史」とか「直接神様が語る日本人のルーツ」などの本を見たことがありません。
心がピュアであり、よい意味で浮世離れされた感性を持っている人でないと神様の姿は見れないのでしょうね。

いずれにしても、手入れの行き届いていて参拝される方がいる神社には、必ず神様は鎮座さけていて私たちと一緒に暮らしておられるということがわかりました。
お稲荷さんにもお礼の意味でお供えをすると喜んでもらえるのです。お供えは召し上がりやすいように工夫してあげましょう(笑)

 追 伸


僕は普段読む本はビジネス書が多いのですが、好きな小説モノに「神様の御用人」というのがあります。
人と神社に関わる神様との物語で、今では11巻まで出ています。
初めはここに出てくる神社の「神様」って、小説だからこんなにも人間ぽくドラマチックに表しているのだと思っていました。
でも意外に人間ぽい神様も多いのだと思います。
そう思うと神様がもっと身近に感じる存在になり、いろんな神社仏閣に行くのが楽しみになりました。

Shop         INORI   ホームページ

【読者登録】
読者登録いただける方や配信解除のご希望は下記からお願いします。(配信解除希望の方は、メッセージに「配信解除」とお書きください。)
※ご登録いただきましたメールアドレスは、ブログ配信以外には使用いたしませんのでご安心ください。
※お名前は本名以外でも結構です。
※配信は「inori@ktf.biglobe.ne.jp」からいたします。スマホの方は受信が出来るよう設定をお願いいたします。

※記事へのコメント欄はもっと下にございますので、そちらからお願いいたします。

エラー: コンタクトフォームが見つかりません。

関連記事一覧

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

最近の投稿

カテゴリー

アーカイブ

ポッドキャスト記事

不思議話で人生は変わる
不思議話で人生は変わる
ご挨拶
Loading
/
  • ご挨拶

    ご挨拶

    Feb 14, 2020 • 5:30

    これから、天然石ショップで繰り広げられる不思議話を配信してゆきます。 まずは自己紹介を含めたご挨拶か…

  • モリオンは明智小五郎

    モリオンは明智小五郎

    Feb 24, 2020 • 9:06

    一般的にモリオン(黒水晶)は、邪気払い、協力な魔除けと言われていますが、意外な側面もあるのです・・・…

  • 勘違いの霊

    勘違いの霊

    Feb 25, 2020 • 6:00

    霊の世界では時間や形の概念がないといます。 それもまた不便なもんだと思います・・・ ※内容は普段配信…

  • 消えた石

    消えた石

    Feb 26, 2020 • 5:16

    絶対になくなるはずの無いものが忽然と消えた・・・そんな経験はありませんか? 天然石では珍しいことでは…

  • いつも側にいるよ

    いつも側にいるよ

    Feb 29, 2020 • 4:24

    無くしたはずのものがいつも戻って来る・・ラッキーなのだけど、無くならないのはどうして? ※内容は普段…

  • とんびの恩返し

    とんびの恩返し

    Mar 7, 2020 • 7:08

    動物は、小さな生き物もきちんと人に気持ちを伝えるのだということが良くわかります。「日本昔話」のような…

  • 霊視でもなく透視でもなく

    霊視でもなく透視でもなく

    Feb 29, 2020 • 6:27

    人の頭に突然浮かぶ「数字」・・これは何を意味しているのでしょうか・・・ ※内容は普段配信しているブロ…

  • まさかの精霊

    まさかの精霊

    Mar 3, 2020 • 7:07

    精霊や妖精は注意していると誰にでも見ることが出来るようです。 ただ、精霊は見る人の心の持ち様によって…

  • 狐の精霊

    狐の精霊

    Mar 11, 2020 • 6:26

    人里離れた山の中で見た狐の精霊・・・目の当たりにそれを見たら、自然に対する思いの多きる変わるでしょう…

  • 精霊 ウルトラ編

    精霊 ウルトラ編

    Mar 7, 2020 • 8:03

    子供と一緒に初日の出を見たときに遭遇した精霊・・・いや、あり得ないです(涙)・・・ 精霊は見る人によ…

PAGE TOP