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室生寺から龍穴へ

※秘境の聖地 龍鎮神社からの続きです
龍鎮神社を後にして、そこから車で15-20分くらいのところに立派なお寺があります。
観光バスが何台も止まれるくらいの大きな駐車場だったので、正直、観光寺か・・・とあまり期待していませんでしたが、見事に裏切ってくれました。

女性の参拝が許されたお寺の歴史

室生寺のHPには、「女人高野 室生寺」とあるので何の事だろう、と思って調べると、女人禁制の高野山に対し古くから女性の参拝が許されていたことからこの名で呼ばれるようになったそうです。


女人禁制は、他の寺社でもあったはずなのですが、高野山の女人禁制は特に厳しく、空海の母ですら入山(にゅうざん)を許されなかったと伝わっています。

でも、その時代にどうして室生寺では女性が参拝できるお寺だったのでしょうか?
そう思って調べると、やはり初めからそうだったわけではないようですね。
室生寺が、女性の参拝を許すようになったのは鎌倉時代以降・・・


このあたりの解説がまどろっこしい場合は、一気に「奥の院」に飛んでください。

室生寺は「桓武天皇」が東宮時代に病気になられた時、龍神信仰の室生山で行われた祈祷の霊験で快癒されたことを感謝され、天皇の発願で国家鎮護の寺、室生寺を建立されたのですね。
その時の建設リーダーが、興福寺の僧、「賢璟(けんきょう)」だったのです。
室生寺は興福寺の系列だったので当時は「法宋宗」。

それから長い~いろいろがあり・・・ここは略・・・
江戸時代になり、五代将軍「徳川綱吉」の母「桂昌院」の力添えで、室生寺は興福寺の法相宗から離れて真言宗の寺院となりました。


また、真言密教は女人禁制ですが、女人救済の寺「女人高野 室生寺」と標榜されました。「表門の石標」に桂昌院の実家の家紋が入っています。
室生寺が女人高野になった時、多くの女性は涙して喜んだとのことです。

当時は女性であるというだけで参拝もできなかったのですね・・・

奥の院


奥の院までの道のりは、階段で約700段。往復すると1400段ほど上ることになります。でも、階段の幅が無いのでそれほど難儀でもないですよ。


そしてここでも御朱印がいただけます(本堂でいただく御朱印とは違うものです)。
嬉しいのは、どれもすべて気合の入った文字で書かれています。

御朱印を集めておられる方はよくお分かりと思うのですが、御朱印は文字の上手下手ではなく、きちんと心がこもって書いていただいている物かどうかって・・わかるものです。
京都の嵐山でなぜか有名な「野宮神社」なんて、明らかに学生のバイトの数人がいて単なるスタンプです。(-_-;)


スタンプラリーちゃうぞー!!しかも300円取るんかい!!

いやね、学生の子でもいいと思うんです。
下手でも練習してしっかり書いてくれていれば、御朱印ファンは喜びますよ。


最近わかってきましたが、神社仏閣のポリシーと言うか、基本姿勢って「御朱印」の窓口と比例している気がします。
ただ、対応の方もその日によって変わるわけですから一概には言えませんけどね。



話をもとに戻します。(#^.^#)

室生寺が女人高野でもあることからでしょうか、あまりお会いすることのない女性僧侶さんがいらっしゃいました。
修行されてるなぁ・・・という雰囲気がバリバリ漂っておられます。
会えば僕が言っている意味が分かると思いますよ。


帰りには、「栄吉」さんでよもぎの太鼓まんじゅうを買って帰りました。
ここは家内の一押しの店だったからです。
と言うのも、ここのおばあちゃん、全く商売けなくてめちゃめちゃ気さくな方なんです。



おまけにここの太鼓饅頭、美味い!!
あの人柄と味なら、神戸や大阪では間違いなく行列のできる店になっていますね。
あ、ちなみに1個100円です!!
普通の大きさで。(^^)/
あんなに小さな店なのにグーグルマップに載っています。やっぱり有名店なんだ。

水の神 龍穴神社


室生寺から車で15分の所に龍穴神社はあります。
室生寺よりも古い歴史をもつ古社で、平安時代には朝廷から雨乞いの使者が遣わされたといわれるくらいですから、いかに歴史が古いかがわかります。

だからでしょうか、室生寺にしてもこの神社にしても杉の木の立派なこと・・・

普通の神社などでは、樹齢1000年とか1500年とかで立派な木が神木として祭られていますが、ここや室生寺ではそのレベルの大樹がありすぎて、いちいち紙垂(しで)なぞ巻いていないです。
※紙垂・・御神木に白い綱で編んだヒラヒラのひし形の紙のついたもの。
たぶんその地域一帯が神域なのでしょうね。

この古社からさらに山中の奥に行くと、渓流の近くに竜神がすむと伝えられる穴があります。

そこへ行く途中に「天岩戸(あめのいわと、あまのいわと)」<があるのですが、あの太陽神である天照大御神が隠れ、世界が暗闇に包まれた岩戸隠れの伝説の舞台であるところかどうかは不明です。
でも、雰囲気はしっかりとありますね。


今回の最後の見どころが、この「妙吉祥龍穴」と呼ばれる岩窟です。

ここには龍神が住むと言われているところで、一帯は古代から磐境(いわさか・神の鎮座する場所)とされ、さすがに厳粛な雰囲気が漂います。

ここも渓流の音が耳に心地よく、普通ならいつまでもいたいと思わせる場所であるところが多いのですが、この場所は少し違います。「癒し」ではなく明らかに体全体に心からエネルギーをいただいている感じです。


気に鈍感な僕でもわかるのですから、敏感な方は逆に疲れるかもしれませんね。


朝から降っていた雨も龍穴の洞窟に着くころにはやんでいて、空には気持ちのよい靄が一面にかかっていました。

今回の「龍神様の旅」は駆け足でしたがぜひおすすめしますよ。
どこも「縁結び」の効果があります。
そもそも「ご縁」って、人との出会いで人生大きく変わりますよね。それは偶然なのではなく、自分がそういった「ご縁」をつかんでゆくのだと思います。

そして、ここのご縁はまた「龍神様」との出会いでもあると勝手に思っています。それがどのように人生に影響するのかは・・・
楽しみです。

龍鎮神社

室生寺

「栄吉」で太鼓饅頭食べる

龍神神社

天岩戸

龍穴の洞窟

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