7月22日に文部科学省が、特異な才能を持ち「ギフテッド」と呼ばれる児童生徒の支援に乗り出す、と発表がありました。
2023年度にも特性に応じた高度なプログラムを提供する実証研究を開始、ということです。
ギフテッドとは
ギフテッドという言葉を初めて聞かれる人のために簡単に説明をとておくと、日本語では「天賦の才」や「鬼才」と表現される、生まれながらに高い能力を持った人たちのことです。
「神からの贈り物」という意味でGiftedと呼ばれています。
また、ウィキペディアによると
ギフテッドとは、平均より著しく高い知的能力のこと。
様々に定義された子供の特性であり、この特性は、成人になっても持続すると考えられ、前世紀に行われた英才教育の縦断的研究で様々な結果が研究されている。
子供でも大人でも、一般的に合意されたギフテッドの定義はない。
とあります。
実はINORIのお客様にもこのような方はおり、僕の友人の子もそうです。
知的能力が著しく高い、と聞けばうらやましく思われるかもしれませんが、現実はそれほど単純ではありません。
何より、ようやく日本ではそのような方たちの理解が始まった程度ですから、本人やその家族たちからすれば、今までいかに生きにくい環境であったかということを聞かされます。
「ギフテッドとは、平均より著しく高い知的能力のこと」と説明しましたが、実は感性も含めた能力全般を指します。
友人の息子さんの話をしましょう。
彼は今は高校生くらいだと思います。
中学生の頃は、学校に行きたくても体が疲れて動けない日が多く、それでも、周りの理解ある友人や先生方のおかげで卒業することができたそうです。
そして今は、宇宙専門分野の企業研究所で学んでいると聞きます。
「体が疲れて・・・」ということがどういうことかというとですが
例えば私たちがカフェで友人とおしゃべりしているとします。
その時私たちの脳は、周りのお客さんの会話や店内でかかっている音楽など聞こえていてもそれを認識しないで、目の前の友人の言葉にだけ集中するようにできています。
ところがギフテッドの彼は、周りの会話や音楽は当然のこと、キッチンのスタッフの会話なども洪水のように入ってきます。
それは聴覚だけではなく、目にするもの・・例えばメニュー表はすべて暗記してしまい、壁にかかっているポスターの色づかいも目に焼きついてしまいます。
おまけに観葉植物のかすかな香りまで敏感に感じ取ってしまうのです。
無意識のうちに・・・・
これ、想像しただけですごく疲れると思いませんか?
もう外に出たくなくなりますよね・・・・
本当にしんどいと思います。
ギフテッドの方は、この時代だから世間にも認知されつつありますが、昔からそのような方たちは確実におられたはずで、当時の環境では多くの偏見から、かなりつらい事もあったのではないかと察します。
彼らの感覚
ギフテッドの息子さんを持つ僕の友人を、Sさんとします。
Sさんは言います。
「ギフテッドは、突然に家系の中に現れるわけではないの。遺伝のようなもので、必ず何世代か続く家系のどこかにその能力のある人がいるみたいね」
そして一呼吸おいて
「私もね・・・息子ほどではないけど、そうなのよ」
Sさんは子供のころから抜群に記憶力がよく、ある程度の年齢になってから「何か変だ」と思うようになったのだそうです。
例えば、友人と学生時代の話になった時、Sさんは当時のクラス全員のフルネームを言えるので気持ち悪がられたそうです。
また、地下鉄でたまたま前に座った人がいたとして・・・
「あ、この人・・・1年前の金曜日、5時35分の横浜行きの電車で私の目の前に座った人だわ」ということまでわかるのだそうです。
なんかすごい・・・(*^-^*)
Sさんは、それでもまだ自分は「普通の人に近い」と言いますから、彼の息子さんのような一般的なギフテッドの方は、確かに普通の学校での学業は無理がありますよね。
5年ほど前、いつも出店している東京での天然石の展示会があったので、その機会にSさんとその息子さんとお会いしたのです。
息子さんは見たところ、ごく普通のシャイな男の子でした。
こちらは家内も一緒でいろんな話をしたのですが、あまり疲れさせてはいけないと思い、遅くならないうちにお開きにしたのですが、今はどのような活躍をされているのか、また聞いてみたいと思っています。
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