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動くブロンズ像(前編)


みなさんは「祟り(たたり)」を信じますか。
Wikipediaによると、「祟り(たたり)とは、神仏や霊魂などの超自然的存在が人間に災いを与えること、また、その時に働く力そのものをいう。 人間社会の法則や論理では制御不能な出来事が起こった際に、それを強大な霊力の発現であると考える解釈・説明」とあります。

今回のお話は、僕がずっと以前に学習塾にいた頃に経験した実話です。
長い話なので、2回に分けてお話しますね。

円形霊園


当時一緒に働いていた学生のバイト君が実際に体験した話です。
もちろん、真面目に怖い話なのですけれど・・・しかしちょっと笑っちゃいます・・・

でも、こんな事って本当にあるんだなぁ・・と、当時は、今ほど見えない世界の真実を知らなかったものですから、本当に考えさせられました。


関西では、今からお話するこの場所をご存知の方は多いと思います・・それは、西宮市にある円形霊園に奉っている少年の銅像が、有名な心霊スポットになっていたからです。

そこはわりと大きな霊園で、車で入ってしばらく走ると霊園の真ん中にたどり着きます。



園の中心には、高さが1.5メートルくらいの石の台の上に、半ズボンをはいた少年が手を上げて立っている銅像があります。


そこを中心にして、ぐるりと円を描いてたくさんのお墓が並んでいるのです。
墓が並んでいる円は大きくて3~4重くらいあったと思います。当時の霊園の道は車2台が交差できるほどの割と広い道でした。

さて、中心に立っている少年の銅像が今からお話する心霊現象なのです。

その銅像の、少年の片方の手にはボールを抱えています。
そしてなぜか足元にはウサギがいるのです。
石の台と合わせると全部で2.5メートルくらいの高さでしょうか。

で、この「心霊」を簡単に言いますと、夜中の12時を過ぎると「その少年の銅像の手が動く」のです。

ちょっと待って!
ここまで読んで、「なんだ、ばかばかしい」と思わないで下さい。メールを閉じないでください!(汗)
決してふざけた恐怖体験ではありませんから。

話のきっかけは学生時代


もともとこの話を聞いたのは、僕自身が学生だった頃、ずっと昔です。
バイト先で接客していた時に、あるお客さんから教えてもらったのがきっかけでした。

お客さん「河野君、信じられないと思うけど、その霊園一度行ってみ。驚くから!!」


僕は心の中で馬鹿にしていました。
『銅像の手が夜中になると動くだなんてなぁ・・いやいや(笑)そんなのあり得ないっしょ(^^♪』
でも、好奇心が旺盛な僕はバイトが終わると友人3人で確かめに行きました。

動く少年のブロンズ像


場所は教えられたとおりに車で行くとすぐに分かりました。
当時その話は結構有名だったらしく、夜中の12時前に到着したときには、すでに別の車が銅像を「見学」するために待機しているではないですか。

そして僕たちも、銅像から10メートルくらい離れたところに車を止めてしばらく待機です。



12時を過ぎると手が動く、ということらしいけど・・なんだかなぁ・・
車内では僕たち3人はわくわくしながら・・でも、少し怖さもありながらずっと銅像を見つめていました。

しかし・・・

12時を過ぎても、一向に手が動く様子はありません・・・

 

やっぱりこれは嘘だったな・・と言いながら仲間と雑談をし始めたその時!!・・・

すでに待機していた前の車から「キャ~!!」と女性の叫び声が!!
びっくりして銅像のほうを見ると・・・

しっかりと・・確かに・・
手が動いているのです!!
初めはわずかに・・ですが、次第にゆっくりと手が動き出します。
挙げている手だけではなく、ボールを持つほうの手も動いているではありませんか!!
背中に電気が走りましたよ・・・ぞわぞわ~と・・・

車内の3人は声も出ません・・・

しかし・・・です・・・



それが5分も経つと怖さも慣れてきて、怖さよりも「なぜ?」に変わってゆきます。

何で動いているのだろうか・・・
不思議です・・

そうやって不思議に思っている間でも手は動き続けています。
僕たちは、おそるおそる車から降りて手が動く真意を確かめに行きました。

銅像から5メートルくらいの場所まで近づくと・・・手の動きがピタリ、と止まります。
あれっ・・
同じ行動を繰り返しましたが、やはり同じです。
でも、とにかく、手は動いたのです!!
3人が同時に確認しましたから間違いはありません。

この話を母にすると・・・
「中に機械が入っていて動くようにしてるんじゃないの」と言われました。


「・・・・・・・(-_-;)」


いやいや・・きちんとした霊園の中に何でそのような機械仕掛けを作る必要がありましょうか・・・(汗)


後で冷静になって考えると、その場所は真っ暗なわけではなく遠くに街路灯がいくつかあり、人の顔が分かる程度の明るさです。
手が動くと思えた種明かしは・・・

僕個人の推測ですが・・・

たぶん、銅像を見る角度と灯りの照らされる微妙な状況から、目の錯覚で「手が動く」ように見えるのではないでしょうか。
ですから、近くに行くと錯覚が崩れるのかもしれませんね。


いずれにせよ、見る人すべてが「動いた」と認識されるほど、見事なバランスの「錯覚の作用」です。
・・と、このように科学的に分析をしていました。
でも、錯覚にしても話のネタに一度は見ておいて悪くはないものでした。


さて、かなり長い「前ふり」になってしまいましたが、話の本題はこれからです。

この「少年の手が動く怪奇現象」を、それから10年後くらいに学習塾の講師に話たところ・・・

「祟りを思わせる」展開を見せることになってしまったのです。


続きはこちら↓

 

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