今回のお話は、よく聞く病院で遭遇する霊の話です。
病院で霊的体験をされる方は多いですね。
それだけ病院で亡くなる方は、あちらの世界へ行けないで浮遊している方々が多いのでしょうか。
初めての緊急入院
当時、東京で一人暮らしをしていた息子から夜に電話がかかってきました。
蚊の鳴くような声で「お・・おなかが痛くて・・・熱もあって・・ちょっとやばい」
後で分かったのは、食中毒を起こしていたようなのです。
高熱を出すことは今までもありましたが、何とか薬を服用して自力で治していました。
ところがわざわざ電話をしてくるくらいだからよほど苦しいのだと思い、「とりあえず救急車を呼んで病院に連れて行ってもらえ」と言い、息子の様子を見に行くことにしたのです。
翌朝一番に、家内が店を休んで東京へと向かいます。
ここからは息子の話です。
ワンルームマンションに救急車が来て、救急隊員に支えてもらいながら車に乗り込みました。
しばらくして真夜中の緊急病院に到着します。
最悪の緊急病院
病院内が薄暗いのは当たり前としても・・・この病院はとにかく汚いのです。
どこもかしこも・・・
息子は「(ここは本当に病院なのだろうか・・・)」とすごく不安になったそうですが、苦しいのが先でその不安はすぐにどうでもよくなりました。
その後、診察されて点滴を受けることになったのですが、その対応してくれた看護師さん・・・
派手な化粧をして爪にも濃いマニキュアをした女性・・・
息子「(えっ・・? ありえないだろ・・・ここはキャバクラかよ?・・・いや、そこまで言うのは失礼だけど・・でも・・(汗)」
1時間ほどして少し気分はよくなったものの、まだふらふらとしている状態に変わりはありません。
看護師「どう?よくなりましたかぁ」
息子「は・・はい。少しは。ありがとうございました。」
看護師「じゃあ、手続きを終えたら帰りましょうか」
息子「えっ・・」
「こんな夜中に?・・電車も走っていないし・・・」
看護師「タクシー使いなさいよ。でも、あなたの家まで歩いて帰れない距離でもないけどね」
息子「ここから〇〇町まで歩くとどれくらいかかりますか?」
看護師「40分くらいかしら」
息子「いや、無理です! 入院させてください」
やれやれ、といった表情でそのキャバ嬢は了解してくれました。
看護師「2階の個室が開いているから個室でいいかしら」
息子「費用の事もあるので・・できれば相部屋でお願いしたいのですが・・・」
看護師さんは少し笑みを浮かべて・・・
看護師「そう・・相部屋でもいいけど・・耐えられるかしらね」
と意味不明なことを言います。
相部屋に連れて行ってもらうと・・・うう・・臭い・・・
おしっこの匂いで、息ができないほど匂うのです!・・うっ・・無理・・
息子「す・・すみません・・・やっぱり個室でお願いします。(涙)」
個室に入っても、まったく寝付くことができません。
エアコンの吹き出し口のカバーが壊れていて、代わりに段ボールで押さえつけられてあるのですが、それがパタパタと音がするので気になって寝ることができないのです。
息子「最 悪・・・・( ;∀;)」
そうしているうちにうとうとして少し眠ったようですが、夜中の3時くらいに目が覚めました。
その時、喉がからからに渇いていたので、1階のどこかに自動販売機はないだろうか・・と、ふらつく足で重い体を引きずりながら降りて行くことにしました。
薄暗い廊下のどこを見ても自動販売機らしきものはありません。
仕方がないので地下に降りてゆきました。
初めての場所でしたが、とにかく奥に進んで探していると・・・
前に、白い服を着た女の人が立っているではありませんか。
こんな時間に歩いている人は看護師さんしかいないと思った息子は
「す・・すみません。自動販売機はありませんか?」
と聞くのですが・・・
その女性は何も言わず、ただこちらをジーっと見ているだけです。
廊下が暗いので顔の表情がわかりません。
あれ?聞こえてないのかな?
と思って、近寄りながらもう一度「すみません!このあたりに自動・・・」
と言いかけた息子は言葉を失いました。
その女性の髪は長くボサボサで、ただただこちらを見て立っているだけです・・・
看護師さんがボサボサの頭でいるはずはありませんし、何より・・目玉が真っ黒なのです・・
息子「(あ・・人やない)」
すべてを悟った息子は、もと来た廊下を戻っていきました。
霊との遭遇になぜそこまで冷静だったかというと、あの世のようすや天然石の気持ちのように、もともと子供の時から霊とは何度も出会っていたのがあったのと、その時は、気分がいくらかよくなっていたとは言えかなりしんどかったらしいのです。
ですから怖さの感覚がおかしくなっていたようです。
翌日、家内が病院まで迎えに行くと「確かに息子が言ったとうりの病院だったわ(笑)」との事でした。
会計も、点滴して個室に一泊しただけなのに、なぜこんなに取られるの!という額を請求されたとか・・・・
今でもそこがそのような環境なのかどうかわかりませんが、ある意味「出るべくして出た」病院ですね。
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