紅一点という言葉があります。
数人の男子の中で女子が一人いる飲み会は珍しくないですよね。
しかし、女子である当の本人はそれほど居心地の悪さを感じているわけではないと聞きます。
しかし、これが逆の立場だと全く異なります。
女性数人の中で男子が一人、なんて・・・居心地の悪さと言ったらないでしょう・・・
周りからは両手に花という見られかたかもしれませんが、本人はできればすぐに帰りたいくらいです。
それが職場の仲間だとしても。。。
さて、神社は普通、老若男女が集まるところです。
まあ、どちらかといえば年齢層は高いでしょうか・・・
ところが、その場にいる参拝者は「ほぼ女性!」それも若い人が多い!!というとっても居心地の悪い・・・いや、神社そのものは居心地が良いのです。
男の立場として居心地の悪い神社があります。
女性は「縁結びの神様」が好きですよね。
ですから、「縁結び」のご利益のある所は女性が多いというのは、神社仏閣巡りをしていてよくわかります。
しかし・・・
京都に「安井神社」があります。
縁切りと良縁のご利益で有名ですね。
画像の石のトンネルには願いが書かれた札が張られてあり・・・お札が多すぎて石が見えませんが・・・そのトンネルをくぐると願いが叶うらしいのです。
しかし、このお札の内容を読むと・・・う~ん・・あまりよい気分にはなれません。
で、この神社、ほとんどが女性。
また、安井神社以上に女性率が多いのが、同じ京都で下神神社のすぐ下にある「河合神社」。
ここはそれこそ95%が女子。
男はせいぜいカップルで来ているくらいで、一人で参っているなんてすごくすごく恥ずかしかったです。
女性の多い場所といえば、おいしいスイーツショップやキャラクターグッズを扱っている店がありますが、このようなところに男がいても、意外と知らんぷりなんです。
自分たちが楽しむのに精いっぱいで、ほかのことなど見ていないのです。
でも、神社は違います・・・
おまえ、場違いだろ。
みたいな視線を感じるのですよね・・・(汗)
この神社はなぜそんなに女性が多いのかというと、ご利益を一言でいうと「美しくなれる」からです。
このストレートなうたい文句、すごいですね。
天然石の効能でも「魅力アップの石」とか「恋愛成就」というのはありますが「美しくなれます」は見たことないです。
こんな具体的な効能・・・掲示する勇気はありません・・(汗)
そう、ここでは「魅力を上げる」とか「良縁を結ぶ」など抽象的な言い回しではないのです。
そして「美肌・美白」にもなれるようです。
入り口や境内には「日本第一美麗神」といろんなところに掲げられていますが、それは河合神社のご祭神が神武天皇の御母神になる玉依姫命(たまよりひめのみこと)だからなのです。
この玉依姫命は女性が美しくなりたいという美容に関しての願望や、安産・育児・縁結びなど、女性ならではのお願いごとを叶えてくださる神様として広く知られています
入り口横に大きな部屋が用意されてあり「化粧室」と書かれてあります。
神社にお化粧直しのための場所が設けてあるとは不思議だなあ・・と思っていると、少し意味が違いました。
河合神社には「鏡絵馬」と呼ばれる、手鏡形の絵馬があります。
※本殿脇にはたくさんの「鏡絵馬」が奉納されていました。
この「鏡絵馬」は、絵馬にあらかじめ描かれた顔を自分の顔に見立てて、美しい女性になれるよう願いを込め、お化粧して奉納するのです。
「鏡絵馬」へのメイクは自分の化粧品で絵馬にメイクして奉納するのが「吉」のようです。
もしメイク道具がなければ神社で用意されているクレヨン・色鉛筆でもメイクアップはできます。
そうです。そのための「お化粧室」なのです。
もちろんですが、その部屋にいらっしゃるのは全員女性です。
メイクが完成したら、裏面にはお願いごとと自分の名前を記します。
そして本殿祭壇前にある鏡に自らの姿を写し、祈願して奉納します。
奉納すると、御供米をいただけます。これをご飯に混ぜて炊いていただくと美しくなれるのだそうです。
境内には「美人水」なるものも売っていて、とにかく「美」「美」「美」!!なのです。
ここまでたたみかけられては一度は行かねば!トなる気持ちもわからないではありません。
しかし、何も知らずに境内に踏み入れた男の僕はすっごい違和感を感じました。(汗)
ただ、そこでいただけるしおりにはこんな歌が書かれています。
※しおりは明治天皇皇后(昭憲皇太后)の「鏡」という歌です。
『朝ごとに向かう鏡のくもりなくあらまほしきは心なりけり』
訳は「毎朝私達が向う鏡が綺麗であると、まことに気持ちがよいように、人の心も、いろいろのものを写す鏡でありますから、常に清く澄み明らめておきたいものです。」ということ。
美しい心を持てばこそその美しさはおのずと表れるのですよ。ということでしょうか。
うん。これなら納得!!
僕がお参りをするのはたいてい平日なので、土日だと「女性ばかり」ということもないのでは・・と思います。
一応念のために。
【安井神社】
第38代天智天皇(てんちてんのう)の御代(668~671年)に藤原鎌足(ふじわらのかまたり)が一堂を創建し、紫色の藤を植え藤寺と号して、家門の隆昌と子孫の長久を祈ったことに始まります。
第75代崇徳天皇(すとくてんのう) (在位1123~1141年)は特にこの藤を好まれ、久安2年(1146年)に堂塔を修造して、寵妃である阿波内侍(あわのないし)を住まわされました。
崇徳上皇が保元の乱(1156年)に敗れて讃岐(現、香川県)で崩御された時に、阿波内侍は上皇より賜った自筆の御尊影を寺中の観音堂にお祀りされました。
治承元年(1177年)、大円法師(だいえんほうし)が御堂にお籠りされた時に、崇徳上皇がお姿を現わされ往時の盛況をお示しになられました。このことは直ちに後白河法皇(ごしらかわほうおう)に奏上され、法皇のご命令により建立された光明院観勝寺が当宮の起こりといわれています。
光明院観勝寺は応仁の乱(1467~1477年)の兵火により荒廃しましたが、元禄8年(1695年)に太秦安井(京都市右京区)にあった蓮華光院が当地に移建され、その鎮守として崇徳天皇に加えて、讃岐の金刀比羅宮より勧請した大物主神と、源頼政公を祀ったことから「安井の金比羅さん」の名で知られるようになりました。
明治維新の後、蓮華光院を廃して「安井神社」と改称し、更に「安井金比羅宮」と改め現在に至っています。
あらゆる悪い縁を切り、良縁を結ぶ
主祭神の崇徳天皇は、讃岐の金刀比羅宮で一切の欲を断ち切って参籠(おこもり)されたことから、当宮は古来より断ち物の祈願所として信仰されてきました。
また、戦によって心ならずも寵妃阿波内侍とお別れにならざるを得なかった崇徳上皇は、人々が御自身のような悲しい境遇にあわぬよう、幸せな男女のえにしを妨げる全ての悪縁を絶切って下さいます。男女の縁はもちろん、病気、酒、煙草、賭事など、全ての悪縁を切っていただいて、良縁に結ばれて下さい。
良縁に結ばれたご夫婦やカップルがお参りされても縁が切れることはありません。更にお二人がより深くより強く結ばれる御利益をいただけますのでご安心を。
ご祭神は女性の守護神である玉依姫命が祀られています。
古くから女性の美の神様として信仰されており、安産・育児・縁結び・学業・長寿の神様ともいわれています。
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