大阪市立美術館は、大正9年に出来た天王寺動物園の中にある古い美術館です。
始めにお断りしておきます。
タイトルからすると奇妙な物語に思われるかも知れませんが・・・不思議ではありますが・・・あまり期待しないで下さい。(;^_^A
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この話をしてくれたのはお客様のTさんです。
Tさんは絵画を専門にやっていて、年に数回、所属している団体が主催する絵画展に参加しています。
秋は毎年、大阪市立美術館での開催です。
僕も一度お誘いを頂いたので観覧に行ったことがあります。
この美術館は、館の古い作りが、またよい味を出していて静かに見学するにはよい環境ですね。
さて、Tさんはその団体の事務局の仕事もボランティアでやっているので、朝1番に入って鍵を開けて会場に入らなければなりませんでした。
絵画展の会期の間そうしているのですが、ある日のことです・・・
その前日は博物館の休館日だったので、休みを挟んだ翌日ということになります。
いつものように朝一番に事務所に入ってしばらくすると・・・
どこかから「ガタガタガタ!・・・」と音が聞こえるのです。
何処からだろうか・・・
音の場所を探してみると、会場入り口近くにある古い大きな「掛け時計」からでした。
古びた掛け時計の針が何かにこすれているのか、中の機械の具合なのか、長針がロボットのようにたどたどしく回りはじめているのです。
実はこの掛け時計、いつも普通に動いているのに今朝見たときは止まっていたそうです。
朝の9時に入ったのに、針は夜中の1時とかになっていたのです。
Tさんは、古いものだからとうとう止まっちゃったのかな、位にしか思っていなくて、それがガタガタと音がしだしたので、完全に壊れたなぁ・・・と考えていたようです。
そのガタガタは長い間続きました・・・
その間Tさんは、一人でお茶を沸かしたり拭き掃除をしていたようですが、「このガタガタの音・・ずっと続くのかな・・・あせる」と思い少し心配になりました。
しばらくすると、時計のガタガタの音が止みました・・・
博物館の開館は9時30分です。
そして自分の 時間を見ると9時20分でした・・・
な、何と!!
古時計の針もきちんと9時20分にセットされているのです!!
この話を聞いて誰も思うことは「古時計は電波時計だったのではないか」ということです。
しかし電波時計ではありません!!。
何かの拍子に突然動き出したとしても、1時頃を指している針がピタリと正確に朝の9時20分を指すでしょうか・・・汗
そんなことが普通に出来たら電波時計の面目丸つぶれです。
※ちなみにその場所は地下なので電波さえも入らないところのようです。
確かに不思議です。
Tさんの解釈はこうです・・・
Tさん「私ね、思うの。あの古時計は毎日黙って仕事をしているけれど、休館日には同じように時計も休んでいるのじゃないか、って。
普通なら人が来る前に『仕事をしなくちゃ』て動くんだろうけど・・・私の場合は、たぶん・・・なめられていたのかな・・・『こいつならもう少し休んでいよう』て思ったのかも知れない。
で、人が来る時間になってあわてて針を動かしたのよ」
僕「・・・( ̄_ ̄ i)・・・・・・・・」
まあ・・その解釈、あり得なくはないですが・・・
ディズニー映画の題材にすれば話が広がりそうです。
誰もが知る日本の芸術団体で賞を取るだけの人材だと思いました。
いや、素直に。
ただ、あの時計は本当になんだったのか・・・という疑問は消えません。
皆さんはどう思われるでしょうか
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