普段生活していると、わけのわからない「輩」と遭遇することってありますよね。
そんな時でも、「もう自分はいい大人なのだから、分別ある対応をするのだ」と心がけているのですが、まだまだできません。
自分の欠点
僕は理不尽なことをされたり言われたりすると、すぐにカッとくる未熟なところがあります。
ですから、いつも冷静に落ち着いて大人の対応ができる人はすごいと思っています。 かれこれ10年くらい前の話です。
途中の駅から二人のスーツを着た男性が乗り込んできました。
と思って女の子の顔を少し覗き込むと、女の子は驚きと恐怖で固まっているではありませんか。
「あなた何をしているんですか!前の女の子、怖がっているじゃありませんか。知り合いですか?!」
自分の事ではなくてもそういった状況を見てしまう時も同じです。
憧れますし、自分もそうあらねば、と思うのですが・・・
二人組のへんなやつら
休みの日、一人で遊びに行ってJRで自宅に帰る途中・・・。
乗車率は70%くらいで、空き席はあるけれど普通に人が乗っている、といった様子です。
席は向かい合わせではなく、旅行タイプのシートでした。
一人は180センチくらいある背の高い老人です。
老人といっても背筋はちゃんと伸びていて元気そうです。
もう一人は20代の若い男性。
僕は窓際に座っていて、老人が僕の横に座りました。
しばらく何事もなかったのですが・・・・
老人がいきなり前の席を蹴り始めたのです。 ゴン!ゴン! と。それも結構強い感じで。
河野『えっ?何? 何やってんだろうこの人・・・・』 と思いながらちらりと老人のほうを見ると、老人は薄ら笑いを浮かべて蹴り続けています。
前に座っている・・つまり、蹴られている席の人は20代前半くらいの若い女の子です。
知り合いなのか?それでふざけているんだろうか・・・
そりゃそうですよね。いきなり後ろからガンガン蹴られたら怖いですよ。
女の人は文句を言うわけでもなく、ただされるがままでいました。
知り合いではなさそうだ。 途中から乗り込んできたのはこの男たちだから、女の子に何かされての仕返しでもない・・・
JRの在来線だから、シートを倒しているわけでもない。
となると・・・
単なるいやがらせか? でも何で?
と考えている間にも蹴りは続いています。
僕の頭に次第に血が上りました。
・・・・と・・ 言うつもりだったのです。
しかし僕の口から出てきたのは
「おっさん!何やっとんねん!この子嫌がってるやないか!」 でした・・・・”(-“”-)”
老人は「はぁ?何もしてへんで。ただ足を延ばしてるだけや」 と言い放ったんで
「足を延ばしてただけちゃうやろが!!蹴ってたやんけ!」 と言うと、老人は蹴るのをやめ、おとなしくなりましたが一気に気まずい空気が流れました。
次に思ったのが、 やばい、反撃に来るぞ。でした。
慌てて触っていたスマホを鞄にいれ、乱闘になっても大丈夫なように体制をとりました。
ところが老人は何もしてこず、次の駅で二人は降りていきました。
大きな声で僕ら二人が言い合っていた様子は車内全員が聞いていたはずです。
僕の言い方から、周りは「なんか輩がいるぞ(※たぶん僕の事です) 関わり合いにならないほうがよさそうだ」と思ったのでしょうか。
何事もなかったかのように、皆知らんふりです。
座席を蹴られていた女の子からも礼を言われることのなく無視状態・・・
やれやれ。 たまたま二人の男が何もしなかったからよかったものの、へたしたら「ちょっと降りろや」 と引きずり降ろされて殴られていたかもしれません。
感情的になって、後先考えず言い放つ自分の傾向はやめなければならないと反省をしましたね。
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