これも10年くらい前の出来事です。
10年くらい前、とわざわざ書くのは「今ではこのような大人げない対応はしないよ」というアピールです(#^.^#)
年末の酔っ払い
年末になると、コロナ前までは忘年会シーズンで車内には酔っ払いがよく出没していました。
そんな12月の寒い夜の出来事です。
仕事が終わって、夜の10時くらいにJRの車内で僕は調べ物をしていました。
車内はよく空いていましたが、それでも5~6人はいたでしょうか。
僕の斜め前には、20歳前後くらいの若い女の子が座っていてスマホをずっと触っています。
あとは男性で、寝ていたり音楽を聴いていたりとそれぞれです。
次の駅で、少し酔ったおっさんが乗ってきました。
少し服は乱れていましたが、一応スーツを着た年配者です。
忘年会の帰りでしょうか・・・・
僕の前に座ったのですが、しばらくして2メートルほど離れて座っている女の子に気がついて、ずっとそちらを見ています・・・
おっさんと女の子の間には誰も座っていず、おっさんの視線はまっすぐ女の子に注がれています。
なんか嫌な気がしてきた・・・・
そう思った僕の感は的中しました。
おっさんは身を乗り出して、女の子に向かって・・・
「おいっ!」
「おいっ!」
と声をかけ始めました。
あの~すみません、ちょっとよろしいでしょうか・・・という「おいっ」ではありません。
明らかに「今から言いがかりをつけてやるぜぃ」という「おいっ」です。
女の子は、黒目だけを一瞬動かしておっさんをみて、あとはスマホをいじったままです。
そう、完全に無視です。
そしておっさんはこう言いました。
「お前は女やろ!なんでここに居るんや。女やったら『女性専用車両』に行かんか!」
※乗っていた車両のすぐ横は女性専用車両でした。
このおっさん、明らかに頭おかしいです。
女の子は完全に無視を決め込んでいました。
それは正しいことです。
「どこへ座ろうと私の自由です!」と反論したところで、輩と化したおっさんには口論の隙を与えてしまうだけのことですから。
女の子は気の毒だけれども、このおっさんもくだを巻いたらすぐにおとなしくなりよるやろ、と思い、僕もだんまりを続けていたのです。
ところがおっさんの絡みは止まりません。
「おいっ!聞いてんのか!」
「おまえに言っとるんや!」
「あっちへ行け!ゆうとるやろが!」
女の子も根性があります。
普通、こんな輩に絡まれたら、不愉快すぎてすぐに席を立つ子も多いと思います。
でも、完全無視をしながらずっとスマホをいじり続けていました。
僕は次第に怒りがこみあげて来るのを抑えられません・・・
調べ物をしていても、全く集中できないのです。
おっさんが、「お前や、お前!」と言い放ったところで、ぷちん、と切れてしまったのです。
頭の中では
「ちょっとおじさんさぁ、いい加減にしたら?! 大体、車内空いているんだからどこに座っていてもいいでしょう?!」
・・・と、言うつもりだったのです。
しかし、口からは
「じゃかましいんじゃボケ!!
文句あんねんやったらお前が他へ移れや!!」
と言うとおっさんは
「なんや、お前は女の見方か」とブツブツ言い始めましたが、そこは答えず無視をしました。
その時すでに「やっちまったー」という後悔があったので、それ以上何も言わないでおこうと決めたのです。
おっさんは何度も「女の味方しやがって」と小さく言いながら隣の車両へ移っていきました。
それからは車両の中が嫌~なムードになってしまいました。
女の子が嫌がらせを受けていても、誰も何もしない「知らんふり」です。
そこを救った天然石の店長、ヒーロー登場!!!
とはなりませんでした・・・・
周りからすれば、輩がいて、それを止めに入った男もまた輩。
単に輩が増えただけ・・・
となったようです”(-“”-)”
当然女の子からも、おっさん同様無視の対象に・・・。
やれやれ。
しかし、あの時僕が大人対応で「おじさん、電車の中でそんなこと言うべきじゃないですよ」と言って素直に聞くとは思えないのですけどね。
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