去年からの大ヒットアニメ「鬼滅の刃」、映画でも感動された方も多かったと思います。
さて、この「鬼」ですが・・
本当にこの世にいるんですよ・・・と言って信じますか?
それは「心に宿っている鬼」とか、自分の弱い心を鼓舞し滅する「不動明王様」などの精神的な存在のことを言っているのではありません。
あの形相の、そのままの「鬼」の話です。
鬼で悩まされる家族
節分の時期になるといつも思い出されるのが、今からお話する鬼のお話です。
僕も今までいろいろな怪現象のお話はよくお聞きしますが、この鬼の話は驚きでした。
あれは僕が昔、学習塾で室長をやっていた頃の話です・・・
「僕の家、鬼が来るんです・・・先生・・信じてくれますか」
受け持ちのクラスにいる男子中学生がこう言いました。
受験の相談をされていた時に、その子が思いつめたような表情で話をしてくれたのです。
2月3日になると、本当に鬼が家に来るのだ・・と。
僕はすぐに答えました。
「2月3日ねぇ・・・それは、自治会の方がお面か何かをつけて家々をまわるんだろ?今でもやっているなんて珍しいな。」
中学生「お面なんかつけていません。(>_<)」
僕「あ、それなら直接ぺインティングかぁ~」
中学生「・・・・(-_-;)」
このあたりまでは、僕は正直言うと面白半分に答えていました。だって、2月3日に毎年やって来る鬼、って普通はこのように考えるでしょう?
でも、彼は少し怒ったようなあきれたような口調で言います。
中学生「先生!僕は中学生やで!何で人が化けている『鬼』が怖いんですか!僕が言っているのは「本当の」鬼の話です!」
どうやら、何か・・・本当に何かあるようだ・・・僕は真面目に聞いてみようと思ったのです。
彼によると、2月3日に毎年来る鬼・・・それは何者か分からない。
鬼が来る前は、突然家中の電気が、バチッ、と消えブレイカーが落ちる。
そして鬼が現れる・・・・この現象に毎年家族がおびえている、というのです。
鬼の身長は2メートルほどで、抱えられてふりまわされて暴れまくるそうです。
その間、彼はずっと「ごめんなさい、ごめんなさい」と言い続けているようです。
今年は、自衛のために思いきって短い刀(正確には長いめの大型ナイフ)を買ったと言うのです。
ここまで聞かされると、ただ事ではないと思い、詳しく話を聞いてみる事にしました。
その家に鬼が現れるようになったのは、彼のお父さんが子供の頃からだと言うからずっと昔からのようです。
そして家族も、もう、あきらめ気味だと言うのです。
彼が小学生の頃、親戚のおじさんに相談したそうです。
初めは僕と同じで、そのおじさんも鬼の話を本気にしていなかったのですが、彼が本当に「鬼」なんだ、と言うので「じゃ、その2月3日に行ってやる」、と言い、実際に来たそうです。
僕「で、どうなった?」
中学生「それが・・・階段から落とされて大怪我をしました。」
僕「・・・(汗)・・・・」
僕「じ・・じゃ!、今度は俺が行ってやる(-_-;)!!」
この話を全て信じたわけじゃありません。
でも、彼の言う鬼の正体が何なのか知りたい、という気持ちが収まらなくなりました。分かっている事は、彼が真剣に何かを伝えたがっていると言うことです。
鬼の姿をした自爆霊なのか、自治会の悪酔いしたパフォーマンスなのか見極めてやろうと思いました。
でも、彼が言います。
「先生、どうなっても知らないよ・・・一応言っておくけど、豆を投げつけたくらいではびくともしないからね」
早速、鬼退治用の豆を大量に買い込んでおかなくては・・と思っていた僕は固まってしまいました。(-_-;)
その当時の僕はスピリチュアルなこととは無縁で、ましてや「霊」とか「死後の世界」など目に見えない世界のことなどまるで知識がありませんでした。
だだただ無知ながらも興味本位の方が大きかったのです。
ですが、結局彼の家には行けませんでした。
まず、霊能者の方などからきつく止めらたからです。
その頃、学習塾での生徒の様子をつづったブログを書き始めていたのですが、そのブログつながりで知り合った霊能者たちです。
「河野さんは何も知らないようですが、鬼はいます・・その世界に首を突っ込むと大変なことになるから絶対に行ってはなりません!」と・・・
本物の霊能者には、目に見えない次元の異なる世界の事を知っていて、それに首を突っこもうとしている僕に警笛を鳴らしてくれたのです。
あと、彼から「2月3日の前日は土曜日だから、家族で深夜に映画を見ることになりました。だから先生来なくていいよ」と言われたのです。
その後のその子ですか?
あれから毎年毎年2月3日になると、家族は前の晩から他の場所で泊まるようにしているそうです。
鬼の正体は
ただ、彼は面白いことを言っていました。
その子は小学生の時からとてもやんちゃな子なのです。
まあ、度の過ぎたいたずらをしたり人をいじめたりと・・・
中学生になってから、カツアゲなどしたこともあるといいますから困ったもんです。
中学生「毎年鬼に乱暴されるんだけど、僕があまり悪いことをしなかった年には、鬼のあばれ方がおとなしいんです・・・」
僕「・・・・(それ、鬼のほうが正義の味方じゃないのか?)・・・」
話の内容から、僕は彼が嘘を言っているとは思えません。
でも、説明のつかないこと・・というか、確かめたいことが多々あります。
まず、鬼が出たとき彼や家族はどうしているかというと、いつも「乱暴しないでください、ごめんなさい、ごめんなさい」と言って、ただひたすら鬼が帰るのを待っていたといいます。
親戚のおじさんが大けがをするほどの大暴れする鬼ですから、どこかに助けを求めることはしなかったのでしょうか。
もちろんこの話をまともに聞いてくれる人のほうが少ないと思いますけど・・・
それに日本で「コーストバスターズ」は聞いたことがありませんし ・・・
霊能者に事の顛末を告げると、霊能者はこう言っていました。
ひょっとすると・・・その子の先祖が昔に山伏たちか何かと、取り引きをしたのかもしれないね。
それがこじれたのかもしれない・・・
僕は何のことを言っているのかわかりませんでした。当時の僕にはその手の世界のことを理解するほど知識がありませんでしたから。
「換気扇と話す少女」と同じで、この件は何か釈然としないものが今でも残っている一件です。
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