喋りすぎない
僕はお店で「しゃべりすぎないようにしよう」ということに気を付けています。
専門的な品を扱っている人間によくある傾向ですが、こだわりが強すぎてついしゃべりすぎるのです。
聞いてもいないのにストーリーを語りだすのです。
店をオープンした当初はこれをよくやらかしました。
もちろんこれが専門店の良さでもあるのですが、接する方によって使い分けないと「いつまで喋るんやろ」的な思いを与えてしまうのですね・・・
例えば食事に行ったときワインを頼んだとします。
高級ワインであればそこには物語がありますよね。
適度な解説の後にいただくワインは充実した味わいが感じられますが、ウンチク云々が長すぎた場合は、ソムリエの自己満足に「付き合わされた」という後味がついてしまいます。
天然石の店に来られるお客様は、全くの素人さんからレアな専門知識をお持ちの方まで様々です。
まぁ、たいていは天然石の効能に興味がおありの方が大半です。
そのような方に鉱物としてのウンチクをしても「ふぅ~ん」で終わりです。
それよりもINORI広場で書かれている実話のほうが身近に感じられます。
聞いてもいない話をするときの専門的な話は、浅く広くがいいのです。
「宝物もガラクタと化す」や「コミニュケーションは相手を知る気持ちから」にも書きましたように、本人がこれは伝えたい!!という話でも、そこまで興味のない人からすると「知っていて損はない知識」程度のものですからね。
初めて来られたお客様が商品を眺めておられると「何かご質問がございましたらお声をかけてくださいね」と言ってできるだけ一人の時間をもっていただくようにしています。
直観で買う
目的があるお客様なら必ず質問されますし、買う予定でなくともご縁があればなんらかの形で石とのやり取りが行われますから。
そんなものだと思います。
こんなことありませんか?
店に入ってある商品(服でもアクセサリーでも雑貨でも何でもよいのです)が、とても気になって仕方ないという感覚。
「これが欲しい」「素敵だ」というのとはちょっと微妙に違う感覚・・・
僕はそれがかなり高価で分割でないと無理かも・・・というものでない限りできるだけ買うことにしています。
その品には必ず出番がありますから。
そして、この子の出番はここだったのか!(^^♪と楽しむようにしています。
ただ難しいのは「微妙な感覚」ですね。
それが単なる「錯覚」だった・・・ということもありますから。(汗)
モノも出会いです
今でも悔やまれるのは、東京でノミネラルショー。
初日は業者専用のバイヤー日なのです。
インド人が、超スーパー綺麗なスコレサイトを販売していました。
目が釘付けです。
7~10㎝くらいの原石です。
次にまずお目にかかれないのは本能的にわかりました。
そんなレア石は当然価格も超スーパーです。
1コ2コでは値引きしてくれません・・・
うう~ん・・・どうするか・・全部購入するしかないが・・・
とりあえず自分の出店ブ―スに戻って冷静に考えようと思い、その後2時間後に買うつもりで行ってみたのですが、すでに遅かった・・・
東急ハンズのバイヤーにすべて買われた後でした。
それからは、自分の感覚を過ぎ澄まして即決断をするようにしました。
買い物で、迷ったときに店員に後押しされることで買っちゃった、ということはありますよね。
店側としてはそれも接客なので、アパレルなどは当然ありだと思います。
天然石の場合、そこは買っていただくというよりも、もっと石自慢をして石の良さを知ってほしいと思っています。
そう、お客様が迷われたときには能弁に説明させていただきます。
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