店をオープンした当初、今のようにブレスの浄化になる商品の品揃えが豊富ではありませんでした。
その代わりとして、直感で「これは絶対に浄化に最適!」と思ったのが、島根県、琴ヶ浜の「鳴き砂(鳴り砂)」でした。
鳴き砂は、琴ヶ浜まで出かけて行ってバケツに2杯持って帰りました。
そしてお客様にブレスと一緒にお渡ししていました。
鳴き砂は不純物がないので「鳴く」のです。
触ると分かるのですが、砂を両手ですくい上げると粒が非常に細かいので、指の間からさらりさらりとすり抜けて行く感じ・・・何とも気持ちがよく、たまりません。
その感触は確かに癒されますよ。
たまたま家の中を整理していたら、小瓶にその鳴き砂が残っていたので懐かしく思えました。
浜辺を歩くと「キュッ、キュッ」と明らかに音がするので「鳴き砂」と呼ばれるのですが、その名前の由来には切ない物語があるのです。。。
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鳴き砂の由来-琴姫伝説-
むかし、源平の戦いで平家が壇ノ浦で敗れた春のことです。そう、今から830年前のお話です。
激波に洗われて痛々しい姿になった1船の小舟が馬路の浦(琴ヶ浜の地名)へ漂着しました。
その船の中には、美しくうるわしい姫が、気を失って倒れていました。
そしてその優しい腕には、しっかりと琴が抱かれていました。
小舟に乗って逃げのびて、馬路の浦の海岸に流れ着いたのでしょう。
それから姫は、村人達の手厚い介護によりようやく元気になり、若き命は助かりました。
姫は平家の一門でありました。
哀れな平家の最期に寄るところ無き身を、情け厚いこの馬路の村人たちに受け入れられたのです。
それからせめて村人たちへのお礼にと、毎日毎夜、姫が奏でる琴の音が、浜一帯にやさしく白浜に響き渡りました。
時には楽しく、時には悲しく奏でる琴の音色は村人たちをはげまし、なぐさめたといいます。
村人たちは姫を心から慕いうやまうようになりました。
しかし姫は、恐ろしかった戦いを思い、また都の生活をしのび、いまの運命のはかなさを嘆かずにはいられませんでした。
そうして1年、春がめぐってきたある日のことです・・・
漁から帰った漁師たちは、いつも響く琴の音が聞こえないことに気付きました。
これをおかしく思い姫の住家を訪ねてみると、美しい姫は舟の中で琴を抱いて倒れていました。
ちょうど、この浜に流れ着いたときと同じ姿で、すでに息絶えていたのです・・・
村人たちは、姿美しく心優しかった姫の死をいたみ悲しみ、浜一帯が見下ろされる丘に、琴と一緒に葬りました。
翌朝・・・
漁に出ようとした漁師たちが浜を歩くと、琴を奏でるような美しい音が鳴るではありませんか。
人たちは、きっと姫がこの浜に心を残していったに違いないと言い合い、この浜を琴ヶ浜と呼ぶようになりました。
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鳴き砂とは、丸みを帯びた石英が多く含まれた砂のことをいいます。
鳴き砂海岸は日本中に数ヶ所あるといわれていますが、浜が汚れていない事や砂粒が小さく揃っている事など稀な条件の下、浜の全域にわたってよく鳴る砂浜は、今では数えるほどになってきています。
500万年と言う悠久の時に育まれたこの奇跡の浜「琴ヶ浜」は、日本有数の鳴り砂海岸として注目されているようです
また時間を見つけて取りに行ってみますね。
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