2008年に店をオープンした当初は全くお客さんが来なくて、経営が厳しい中、当時は毎日毎日知恵を絞っていました。
香りの効能
その中に、香りを使ってどう集客に結び付けるかという工夫もしましたが、実はこれはあまり成果が出ませんでした。
香りマーケティングは、香り自体を扱ってビジネスにするほかに「ある香りを店内に漂わせていると自然と購買力が上がる」効果、もっと言えば、また行ってみたいと思わせる感じを持たせるものです。
このような香りの効果は、すでにWEB上でもたくさん情報が出ているのでそれを実施するのに難しくはありませんでした。
ただ問題は「それは真実か」という点です。
つまり、本当に効果があるのかは疑問だったのです。
一般的に購買力を上げるには、フローラル系や柑橘系、自然のウッド系がよいというのはよく知られたことです。
美容院やネイルサロンで花の香りがしていれば気持ちがいいですよね。
リフォームの打ち合わせをしているときに、自然のウッド系が香っていればワンランク上の商談がまとまるかもしれません。
ただ、コーヒーショップやレストランの場合はどうでしょうか。
柑橘系の香りが漂っていて、もう一皿注文しようと思うでしょうか。
これらの場合、香りは邪魔にしかなりません。
コーヒーショップはやはり珈琲の香りです。
このように香りの効果も業種によってまちまちです。
天然石のショップの場合、前者の美容院のような職種と同じだろう、と思いがちです。
僕もそう思って様々なアロマを試してみたこともありました。
ところが、天然石を求めるお客様の気分は同じとは限りません。
癒しを求めている方、悲しみに打ち沈んでいる方、イライラされている方、恐怖に駆られている方・・・
そのような方に効果のある香りは個々人違います。
ですから、香りマーケティングには向かない職種なのかもしれない、と思ったのです。
さて、以前に僕は人より鼻が効く話をしましたが、一般的に「香りのイメージ」というのは強く残ります。
それらは、これからきっとビジネスに関係してゆくものが多く出て来ると思います。
ビジネスの香りの広がり
最近の映画館では、映画の場面に合わせて風を吹かせたり香りを漂わせたりするところがあります。
それらは映画のイメージが膨らんでとても良い効果を生み出しますよね。
池袋のサンシャインシティの上に、プラネタリウム「満天」があります。
「ヒーリングプラネタリウム」というのがずっと気になっていて、初めて行ってみました。
プラネタリウムと言えば、普段は見ることのない満天の夜空を季節ごとの星座やその物語を楽しく学べるという、いわば理科の授業の野外版でしたが、今はそれではお客さんが来ないのでいろいろと工夫を凝らしていますね。
席も通常のリクライニングシート席以外に、カップル用のふかふかクッション席、寝転んで見られるベッド席などがあり、それだけで非日常感満載です。
僕はベッド席を選びました。
照明がゆっくりとゆっくりと薄暗いブルーに変わったあたりから内容が始まります。
内容は理科の授業のようではありません。
逆に言えば、星座の勉強をしようと思っていくとあまり役には立たないでしょう。
それを期待する方は「~科学博物館」というところに併設しているプラネタリウムに行くのが良いと思います。
ヒーリングプラネタリウムに香りは必須です。
夜空の美しさ、癒されるヒーリング音楽、耳に心地よい眠りを誘う声優さんの声、そして自然に香るハーブ・・・
そう、ここでの「香り」の効果は絶大です。
ここまでか、というように「癒し」を何重にも畳みかけて来られると、これはもう熟睡するしかありません・・・
いや、冗談抜きにそれは睡眠との戦いでした。
自然に眠ってしまったらどれほど気持ちがいいだろう・・・と思うのですが、しっかりプラネタリウムを目に焼き付けておかないと払った入館料が無駄になる!と、関西人根性で必死に起きていました。
それでもうつらうつらの45分でした。
ただ残念なのは、ヒーリングプラネタリウムで「癒し」を満喫してよい気分に浸りながらエレベーターに乗ろうと歩いていると・・・
その同じフロアに水族館が併設されているのです。
すると水族館特有の「生臭い」匂いが・・・・”(-“”-)”
アシカとかの近くに行くと自然ににおうアレです。
水族館にいる分には全然気にならないのですが、ハーブの香りの後に生ぐささはちょっと・・・ですね。
香りのビジネスイベントと言えば、チームラボは最先端を行っていると思います。
最先端の映像に香りをコラボしての非現実空間は、一緒にいる周りの人たちとも仲良くなれそうでお勧めです。
外国人観光客が30%というのも十分うなずけます。
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