「石が自分を呼んでいる」とか、「この石がどうも気になって」という言葉を聞くとどのように思われますか?
あまり天然石に興味がない方からすると「また変なこと言ってる」とあきれられるかもしれませんね。(笑)
でも、石屋の僕から言わせると、これは本当にあります。
石が呼んでいる
僕は石を選ばれるお客様と1日中接しています。
すると、不思議な法則があることに気が付きました。
「石は必要なところへ自然と行くものだ」という事実です。
お買い上げいただいた品は、たいてい「ああ、このお客様のところに行くために待っていたんだなぁ」と感じます。
お客様も「石が呼んでいる」なんておっしゃいますが、あれは本当だと思いますよ。
以前、店の「観音様」が納まるべき所へ納まってくれました。
店にお越しになられた方はご覧になられたこともあるかと思いますが、水晶で出来た観音像です。
ある同業者の方が来られて言われました「僕ならこれは仕入ないよ。なぜなら、眠ってしまうからね」と。
「眠る」とは、業界用語で「在庫になる」という意味です。
確かに、ずっと「眠った」ままでした。(>_<)
観音様の像は、「仏壇」のイメージがあり、僕もどうなのだろうか・・という感じがあったのですよね・・・
でも、僕自身が気に入っていたので「ま、いいか」的な思いでおりました。
そしてある日、ご年配の上品なご婦人が来られてずっとその観音像を見つめておられました。
お話をお聞きすると、去年ご主人様を亡くされたそうです。
ご主人様の生前、店の横を通った時ガラス越しに観音様の水晶が気になっておられたそうなのです。
そして今、観音像をご主人様のお写真とともに飾っておきたいとお思いになられたようなのです。
長い間眠っていた観音様ですが、行くべきところへ行かれたな、という気がしました。
このご婦人が、なぜ観音像を仏壇に飾りたいと思ったのか・・・
実は、「仏壇」と言ってもただの形だけの仏壇で、中には何も置いていないのです。
ご主人がなくなられた後、「仏壇」を作ると本当にいなくなってしまった事実を認めなければならない・・・今はそれが辛くて・・・とおっしゃいました。
でも、親戚の方々はそんな気持ちよりも「形」が大事なようです。
「早く仏壇を作らないとご主人が可哀そうよ」と責められるらしいのです。
そんな時、うちの水晶の仏壇なら飾っておける、と思われたそうです。
もう一つの例です。
ある夏、派手なブレスを作りました。
ひし形のキラキラしたデザイン水晶とターコイズをミックスした、夏にぴったりの品です。
いいデザインだと思うのですが派手すぎてなかなか売れなかったのです。
12月の下旬、ある芸能事務所の方とタレントの方が来られてブレスのコーナーを見ておられました。
そして、すぐにその「派手な」ターコイズを選ばれたのです。
そのタレントの方にはお世辞抜きにお似合いの品だと思いました。
お店に入った時に「!!」と思われたものは是非に、とお勧めしていることにしています。
インスピレーションは、石が「連れて帰って」とメッセージを送っているのだと思っています。
以前に紹介した「瑪瑙の奇跡」も、行くべきところに行った例だと思います。
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