初めてのお客様が来られて、何やら商品の探し物をされておられます。
30代後半くらいの若いお母さんです。
初めてなので、それぞれの商品がどこにあるのかわからないようでした。
ここではその方のお名前をA子さんとしておきましょう。
河野「あのぅ・・・何かお探しでしょうか?」
A子さん「ええ・・ちょっと浄化になるものを・・と」
河野「アクセサリーの浄化をされるのでしょうか?」
ブレスの置き場所に「さざれ石」とか水晶クラスターを探される方が多いのです。
A子さん「い、いえ。部屋の浄化をしたいのです。」
部屋の浄化ね・・・
「場の気」を調整されたい方なのだな、とその時は簡単に考えていました。
そこで、ヒーリングチューナーやホワイトセージなどをお勧めしたのです。
INORIのお客さまのよく「あるある」で珍しい話ではないのですが、「ただ居るだけなら共存していてもいずれいなくなりますよ」
これは難しい問題です。
そこでA子さんの心の調整をすることをしたのです。
すると、お客様からこんな話が飛び出したのです。
A子さん「実は・・私が今住んでいるマンションの部屋に霊がいるらしいのです」
河野「えっ・・・?」
お話はこうです。
中古で購入したマンションらしいのですが、A子さんの小さな娘さんがある部屋を指さして、「あそこおばあさんがいるよ。いつも居るよね」と何度も言うもので気になって仕方がないと言われるのです。
確かにそうでしょう。
ただ幸いなことに、その霊が原因で金縛りに合うとか、悪い夢を見るとかの状態ではなさそうなのです。
ただ、そこに居る、のです。
しかもそれは確かに。
A子さんには霊が見えないので、何とも居心地が悪いといった感じのようです。
と簡単にも言えず、とりあえずいくつかの浄化グッズを紹介いたしました。
まずは簡単なものから試してみましょう、ということでヒマラヤの岩塩を部屋の四隅と入り口に置いてもらうことにしたのです。
町中によく居る浮遊霊なら、憑りつかれる・・というか、ピタ、とくっつかれても、シャワーを浴びる程度でも離れていきます。
もう少しひつこいのになると、お香を焚くとか呪文を唱えるとかしないと離れてくれない時があります。
ですから、まずは塩を置いてみることを勧めたのです。
しかし・・A子さん宅のおばあさんはひつこいタイプの霊でした。
数日後、A子さんがまた来られて別の浄化について聞かれたのです。
まだずっと居るのでどうしたものか、との事です。
本気で除霊をするなら、それが出来る密教系の方を呼ばなければなりません。
お金もかかります。
そもそも「自分は除霊が出来る霊能者です」と公言する人はたいてい勘違いの霊能者が多いですから、本物の方を探すのが大変です。
除霊が出来る方なら、霊に、何でここに居るのかの理由を聞いて、それから説得してあちらの世界へ帰って行ってもらう、という手順を踏んで「除霊」となります。
浄化グッズでは霊に「居心地の悪さ」を感じて出て行ってもらうので、霊と浄化グッズとの効きに違いが出ます。
これなら大丈夫、というものはないのですね。
順にいろいろなものを試してもらうというやり方もいいのですが、次から次へ買わせるという商売はやりたくありません。
霊というものは・・浮遊霊の場合は特にそうですが、依存したいと思える人にくっついていく傾向があります。
頼まれたら嫌と言えない、とか、その人の境遇を思うと気の毒でならない気持ちになる、などの優しい方に多いですね。
やさしい心はとても良いことですが、時には厳しく決断することもいります。
A子さんがそのような方かどうかはわかりませんが、とりあえずママさんが心の調整をしていました。
それから何も連絡はありませんが、A子さん宅のおばあさんはどうなったのでしょうか。
また報告できる日が来れば続きを書きたいと思いますね。
この記事へのコメントはありません。