この夏に、八目迷のデビュー小説「夏へのトンネルさよならの出口」を読んで、あの小説の雰囲気に似た場所・・・それはあそこしかない、「あの場所」へ行きたい、とずっと思っていました。
「夏へのトンネルさよならの出口」は、劇場アニメーションにもなっています。
個人的には、ここまで人を愛せて、信じて待つことが出来るなんて、そしてそんな人と出会えただけで結果はどうであれ幸せだよな、と感じさせるほのぼのとした内容でした。 上のタイトルだけで、関西で行ったことのある人は「ああ、あそこね」とわかると思います。
JR福知山線廃線敷は4.8キロ、約2時間で歩けるので軽い運動になりますよ。
土日の紅葉がきれいな行楽時期だと人も多くて、適度な賑やかさがあって楽しいのだと思います。
行き方は「JR福知山線廃線敷」で検索してもらったらすぐに出ますよ。
JR生瀬駅で降りて駅に置いてあったマップを見ていたら、改札に入ってきたおばさんが「廃線敷に行くのですか?」
実は、廃線敷の入口に行くまでに20分くらいかかります。
一人で廃線跡を歩き、横に流れている猪名川の渓流を眺めながら機嫌よく歩き出しました。
さて、初めのトンネルに到着です。
多少暗いのは覚悟していました。懐中電灯は必須、と書いてありましたから。
トンネルは全部で5本あるのですが、うち2本は真っ暗で懐中電灯が無ければ足先も見えません。そして長い・・・
こんなときトンネルに関する怖い話を思い出すのですよね・・・
※画像は明るく映っていますが、実際は真っ暗な闇です・・・
トンネルに入って数メートル歩くと、周りの温度がすーと下がっていくのが分かります。
なんか・・絶対に後ろを振り向いてはいけない!といった恐怖があります。
「ま・・マジか・・・(涙)」
ここはUSJでもなければ夏の仮設でよくあるお化け屋敷ではありません。
これはやばいかも・・・
トンネル出口に木のベンチがあるのですが、そこで老夫婦が休憩をして話しているのです。
トンネルはちょっと怖いけど、それ以外は景色も楽しめてとても良い体験でした。
廃線敷は3つの駅から行けます。 ※記事へのコメント欄はずっと下にございますので、そちらからお願いいたします。 エラー: コンタクトフォームが見つかりません。
夏の田舎町を舞台に、高校生の男子カオルが偶然に不思議なトンネルを発見して、クラスで浮いた存在の少女・花城あんずと二人でトンネルの調査を開始して・・・というお話。
※映画より本を読んだ方が数倍楽しめます。
JR福知山線廃線敷
そう、あそこのトンネルです。
ただ、一人で行くのはどうかなぁ。。。”(-“”-)”
僕が行ったのはオフシーズンの平日。
ほとんど人がいなかったです。
数組の老夫婦と出会ったくらいです。
と声をかけてくれました。
どちらに歩いていったらよいか迷っていたのでとても助かりました。
なんかこれだけで「生瀬」の街が好きになりましたね。(^^♪
マップを見てもよくわからなくて、道に迷うこともあるんじゃないでしょうか。
僕は迷いました。
肝試しにはもってこい
紅葉の季節は絶対見ごたえがあるだろうな・・など考えながら。
道は多少ごつごつしていますが、普通のスニーカーで十分歩けます。
ただ・・・
初めに「一人で行くのはどうかなぁ」と言ったのには、想像していた以上にトンネルの中は迫力がありました。
下手なお化け屋敷より怖いです。
( ;∀;)
暗いといっても多少の明かりはあるのだろう、と思っていた僕は甘かった・・・
闇のトンネルの中は自分一人です。誰もいません。
トンネルを作った時に、犠牲になった方の浮遊霊に突然足をつかまれた話とか、戦時中にそのトンネルで命を落とした兵隊さんの霊の話とか。
トンネルの中はたぶん一定の温度なのでしょうね。
一気にうすら寒くなり、怖さに拍車がかかります。
しばらく歩いていると・・・
何やら人が話している声が上から聞こえるのです・・・
ぼそぼそと。
声が小さくて何を話しているのかわかりません・・・しかし確実に人の声です!!
人を怖がらせるための仕掛けをするような場所ではあり得ないのです。
背中に冷たい汗が流れてきました。
とにかく速足で歩きだします
その間も声はずっと続いています。
すると・・・
・・・・・・・
どうやらその声がトンネルの空間に響いて、何十メートル先でもかすかに聞こえてきたのですね。
「なんやねん、いったい!!」
と恥ずかしいやら、ホットするやら・・・とにかく一安心でした。
単に自分が怖がりだっただけのことです”(-“”-)”
小説の主人公になった気になれましたし(笑)
「出口」は、別の駅から来る人が入る「入口」でもあるわけです。
出口付近で、20代前後の若い女子とすれ違いました。彼女はこれから入っていくようです。
首からミラーレスのカメラをぶら下げていましたから間違いはないでしょう。
僕がまず思ったことは、女の子が一人であの真っ暗なトンネルを歩くのだろうか・・・
分かって行くのならすごい・・・
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